美術系の進路を選んだ理由を少し。。

8月に入って、夏らしい空が見られるようになりましたね。

先月も不要不急の外出はせず、ほぼステイホームの日々を過ごしていました。

 

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絵を描くことをなぜ好きになったのか、なぜそっちの道に行こうとしたのか、思い出しながらつらつらと書いていきますね。

 

小さい頃から、絵を描くことは何となく続けていまして。
私が通っていた幼稚園では通常のカリキュラムのほか、放課後に習い事の時間を設けていて、そこで「お絵かき」を習っていたんです。
あとになって、母から「あまりの絵の下手さに情けなく思ったから習わせた」と聞いたのですが、それがけっこう向いていたようです。「お絵かき」を習ってから1年ほど経った頃には、優秀作か何かに選ばれたというのですが、描いた本人はまったく覚えていません。
(^_^;)

その後、小学生のときは近所のお絵かき教室に少しだけ行ったりしていましたね。

 

さて、中学生になって、そろそろ将来の進路を決めなければいけないと思い、それまで自分が比較的得意なものを探してみると絵を描くことぐらいでした。

特に得意な教科はなく、苦手なもののほうが多かったし、この分野をやってみたいという積極的な選択肢もありませんでした。ただ、小学校の頃からピアノを習っていて音楽は好きだったので、進路として憧れはあったのですが、音大を受験するという中学生のピアノの演奏を聴いて唖然。「こりゃ、もう無理だぁ」と、あっさり諦めました。
美術を選んだのは、どこか消去法のようなところもあったんです。

 

そして、中学2年生のとき、美術の授業時間に描いた水彩画を教育系の雑誌に載せていただいたことがあり、何となく絵は得意分野のようだから美術系に進めばいいんじゃないかなと錯覚(?)を起こすようになったんですね。というのも、美術系の進路を選んだ後、けっこう苦汁をなめたのですが、それはまた別の機会に書いていこうと思います。

とはいえ、描いているときは集中できるというか、それまで漠然と見ていたものも、改めてどんなふうに見えているのか、この頃から観察するようになったと思います。

学校帰りに夕方の空を見て、描く心で雲の形や色を観察すると今までとは違ったものが見えてきました。

物を描く場合でも、例えば1つの黄色いレモンをいろんな場所に置くとして・・。いつでも、どんなところでも同じ黄色に見えるのかなって、それが対象物を描くヒントになったのかもしれません。
目の前の物の今の状態を見ることを無意識にやっていたようです。

 

先入観を極力外してものを見る。そして、一般的に「こうだよ」と言われている形や色のことも思いながら描く。その2つの見方を主軸として様々な方法で見ることを繰り返す。

対象物を目の前に置いて描くときや、具象画の場合は大体そんな感じで見ています。抽象画になってくるとまた違った思いも入るのですが。

もうすでにそうやって描いている人たちからすると、
「わざわざそんなことを文章に書かなくても・・。野暮だな~」
と思われるかもしれません。

どうも理屈っぽいほうで、つい書いてしまいます。

(^o^;

今でも、まだまだうまくいかないことが多くて、「なんか違うなー」と思いながら描いていることが多いですね。。

 

でも、まあ、こうやって一つずつ描くことの楽しみを見つけてきました。

そして、描くこと以外にも、先入観を外してものを見るという方法は色々な場面で自分を助けてくれたようにも思います。

 

それでは。

ご覧いただきまして、ありがとうございます。